九州大学 先端素粒子物理研究センター Research Center for Advanced Particle Physics

7月23日から26日の四日間にわたって、岩手県一関市にてILC夏の合宿が開催されました。この合宿は国際リニアコライダー (ILC) に関わる研究者間の情報共有や、若手研究者同士の交流を促す事などを目的としています。

合宿参加者を歓迎する横断幕
合宿参加者を歓迎する横断幕

合宿期間中は高エネルギー分野の物理・検出器について、講義やセッションが行われました。

セッションの様子
セッションの様子

参考
加速器・物理合同ILC夏の合宿2016

CERN LHCの陽子衝突実験が昨年10月に2015年のデータ取得を終えてから、はや半年が経過しました。年末からはビーム強度の向上を目的とした加速器の改善が、今年3月からはその巨大なリング内にビームを投入しての調整が行われていました。

そしてついに、LHCの陽子衝突実験は2016年のデータ取得を開始しました!


ATLAS Events at 13 TeV - First 2016 Stable Beams
ATLAS検出器で観測された低強度ビーム(13 TeV)における陽子陽子衝突事象

今年は昨年から開始されたRun 2の2年目にあたり、昨年と同じく重心系13 TeVにてデータ取得を行います。

ヒッグス粒子、ペンタクォーク、そして750 GeV付近に現れた新しい共鳴状態の兆候など、新たな話題に事欠かないLHC。本年の成果にも期待が高まります。

参考サイト
The 2016 physics season starts at the LHC | CERN
CERN experiments observe particle consistent with long-sought Higgs boson | CERN press office
CERN’s LHCb experiment reports observation of exotic pentaquark particles | CERN press office
Bumps in the light | ATLAS

2月12日、日本学術会議講堂で、素粒子物理・原子核物理分野の「大型施設計画・大規模研究計画マスタープラン」に関するシンポジウムが開催されました。
これは、学術会議と研究者コミュニティが情報交換を行い、今後の研究の進め方について議論を行うことが目的です。
本センター長である川越清以教授がILC計画について講演しました。


gakujutu_sla 
スライド

gakujutu

質問に答える川越教授(ILC通信より)


参考
ILC-kyushu
ILC通信

以前に当サイトで紹介した通り、今年5月からLHCで世界初となる重心系13 TeVでの陽子同士の衝突実験が行われていました。
この陽子衝突実験における2015年のデータ取得を完了した事が11月4日にプレスリリースされました。

LHC completes proton run for 2015, preps for lead | CERN

今回の測定では400兆回もの陽子の衝突イベントが観測された事が伝えられており、アップグレードから実験を再開した初年度を無事に完走できたという事になります。

今年の陽子衝突実験を終えたLHCでは、ビームを切り替え、鉛原子核同士の衝突実験を行います。
こちらは、重い原子核同士の衝突によりピッグバン直後のクオーク・グルーオンプラズマの状態を再現し、研究します。


鉛原子核同士の衝突のイベントディスプレイ

2010年の実験においてATLAS検出器で得られた鉛原子核同士の衝突イベントディスプレイ
(画像はCERN Document Serverより)

11月
05

LCWS2015が開催中です。

Posted by admin

カナダ西部に位置するウィスラーにて The 2015 International Workshop on Future Linear Colliders (LCWS2015) が、現地時間の11月2日から6日にかけて開催されています。 

LCWS2015

LCWS2015

  国際リニアコライダー(ILC)計画を筆頭に線形加速器に関する発表が行われており、RCAPPのセンター長である川越教授も参加しています。 
LCWS2015のセッションの様子
LCWS2015のセッションの様子
  参考   LCWS2015

11月
02

RCAPP 移転のお知らせ

Posted by admin

九州大学理学府の伊都キャンパスへの移転に伴い、
九州大学 先端粒子物理研究センター(RCAPP)の移転を実施致しました。

これに伴い、電話番号が変更となりました。
About Usに掲載しております。

今後とも宜しくお願い致します。


RCAPPのプレートを新拠点に移設
 

九州大学伊都地区ウエスト1号館
本研究センターが移設された九州大学伊都キャンパス ウエスト1号館(写真中央)
 

7/22-29の間にオーストリアで行われたヨーロッパ物理学会にて、RCAPPの専任助教である音野氏が「New probes for bino dark matter with coannihilation at the LHC」というタイトルでトークを行いました。

これは音野氏と本実験室の学生がATLAS物理解析グループで貢献しているチャンネルです。 特にダークマターに焦点を当てたモチベーションで超対称性粒子を探索します。現在データ取得中であるRUN2のデータを用いて、解析されるチャンネルの1つです。

今後のATLAS実験が出す結果に期待が膨らみます!

 


音野氏のスライド

音野氏のスライド



リンク
EPS HEP 2015

7月18日から21日にかけてILC夏の合宿が開催され、本研究室のメンバーも多数参加しました。


ILC夏の合宿2015

ILC夏の合宿2015


 

このイベントは2011年から毎年行われており、ILCに関わる科学者間の情報共有や若手研究者同士の交流などを目的としています。

今年は群馬県伊香保温泉を舞台に、高エネルギー分野の講義やセッションが行われました。


講義の様子

講義の様子


加速器・物理合同ILC夏の合宿2015

本日2015年6月3日、CERNのLHCにて重心系13 TeVでのデータ取得が始まりました!
2年間のシャットダウンを経て始まったこのRun2では、Run1に比べ約2倍のエネルギーで人類初の領域に踏み込んでいきます。
九州大学のスタッフや学生もATLASグループの一員として、この実験に貢献しています。
Run1でのヒッグス粒子に次ぐ、新物理の発見に向けて期待が膨らみます。

 


アトラス検出器でのイベントの様子

アトラス検出器でのイベントの様子

データ取得開始時LHCコントロールセンターの様子

データ取得開始時LHCコントロールセンターの様子



 

参考HP
CERN press office
ATLAS experiment

5月
22

初の13 TeV衝突実験

Posted by admin

先日、アップグレード後初となる衝突試験を行ったという記事をお伝えしました。
今度は、LHCが今回のランで1つの目標としている、世界で初となる重心系13TeVの衝突試験を行ったというニュースが舞い込んできました。
今回の試験は、13TeVの衝突にアップグレード後の各検出器群が耐えられるかを試したものです。
近いうちに始まるであろう実際のデータ取得開始に向けてさらに期待が高まります!


アトラス検出器での13TeV衝突の様子

アトラス検出器での13TeV衝突の様子


参考URL
CERN