8月23日(金)の午前9時30分、東京大学においてILC立地評価会議の記者会見が行われ、「ILCの国内候補地として、北上サイトを最適と評価する。」と発表されました。
記者会見では、ILC立地評価会議共同議長を務める川越清以 当センター長より、以下のメッセージが述べられました。
私は、素粒子実験の研究者として、リニアコライダー計画に20年以上取り組んできました。そして、今回の立地評価では、あくまでも中立の立場で、学術的、科学的見地からの評価に徹して参りました。その結果には十分な自信を持っております。今回の評価がまとまったことにより、国際リニアコライダーの実現に向けて、大きな一歩を踏み出すことができたと考えており、重責を果たせたと思っています。
一方で、いま九州大学で教育研究活動をしている身としては、今回の評価結果は非常につらいものでもありました。福岡県、佐賀県をはじめとする地元自治体のみなさま、九州の政界・経済界・大学のみなさま、そして何よりとても多くの市民の皆様のご支援をいただき、脊振サイトの活動を盛り上げていただきました。本当に感謝のしようもございません。今後はオールジャパン体制で計画を進めていくべき段階になると思います。その場合、その中核のひとつをわれわれが担えるよう、今後もさらに活発な活動を続けていくつもりです。
川越清以 (九州大学先端素粒子物理研究センター長)