九州大学 先端素粒子物理研究センター Research Center for Advanced Particle Physics

Archive for 8月, 2013

8月23日(金)の午前9時30分、東京大学においてILC立地評価会議の記者会見が行われ、「ILCの国内候補地として、北上サイトを最適と評価する。」と発表されました

記者会見では、ILC立地評価会議共同議長を務める川越清以 当センター長より、以下のメッセージが述べられました。

私は、素粒子実験の研究者として、リニアコライダー計画に20年以上取り組んできました。そして、今回の立地評価では、あくまでも中立の立場で、学術的、科学的見地からの評価に徹して参りました。その結果には十分な自信を持っております。今回の評価がまとまったことにより、国際リニアコライダーの実現に向けて、大きな一歩を踏み出すことができたと考えており、重責を果たせたと思っています。

一方で、いま九州大学で教育研究活動をしている身としては、今回の評価結果は非常につらいものでもありました。福岡県、佐賀県をはじめとする地元自治体のみなさま、九州の政界・経済界・大学のみなさま、そして何よりとても多くの市民の皆様のご支援をいただき、脊振サイトの活動を盛り上げていただきました。本当に感謝のしようもございません。今後はオールジャパン体制で計画を進めていくべき段階になると思います。その場合、その中核のひとつをわれわれが担えるよう、今後もさらに活発な活動を続けていくつもりです。

川越清以 (九州大学先端素粒子物理研究センター長)

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第13回サイエンスカフェ@ふくおか が、8月18日(日)に開催されます!

今回のテーマは『~ILCに迫る!~

知りたくないの「ダークマター」、知りたくないの「ヒッグス
知りたくないの「隠された空間のなぞ
知りたくないの「素粒子のなぞ」、「宇宙のなぞ
人類史上最大の加速器ILCで何がわかるの?

ILCとはいったいいかなる実験装置なのか、その全貌にとことん迫ります!
今回は、つくばの科学者がILCについて解説いたします。

案内時間
<日時>平成25年8月18日(日) 16:00~ (15:30開場)
<会場>メディカルシティ 天神 7F (福岡市中央区天神5丁目7-7)
<対象>みなさま ※特に知識などは必要ありません。気軽にご参加下さい!
<参加費>無料 ドリンクの持参をお願いいたします C2H5OH (alcohol)も可

講師 プロフィール
藤本 順平 KEK(高エネルギー加速器研究機構 素粒子原子核研究所)

名古屋大学で博士号を取得の後、現在のKEKの前身である、高エネルギー物理学研究所に助手として入所。
当時の主力計画であったTRISTAN加速器を使ったTOPAZ実験グループで研究を行う。
現在は高エネルギー加速器研究機構・素粒子原子核研究所・研究機関講師として、素粒子反応確率計算システム
「GRACE」の開発に従事し、LHC実験、LC実験、SuperKEKB計画における各種粒子反応の精密計算を行っている。

司会 プロフィール
吉岡 瑞樹 博士
九州大学 理学研究院 物理学部門 素粒子実験研究室

東京大学で博士号を取得の後、東京大学素粒子物理国際研究センター、
高エネルギー加速器研究機構(KEK)の研究員を経て、九州大学に赴任。
専門は実験素粒子物理学で、低エネルギー中性子を用いた基礎物理実験を推進するとともに
国際リニアコライダーの実現に向けた開発研究を行っている。

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