九州大学 先端素粒子物理研究センター Research Center for Advanced Particle Physics

ALCW2015は4月20日から22日から筑波にある高エネルギー加速器研究機構(KEK)にて開催されています。


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ALCWSはILCを含む線形衝突型加速器についてのワークショップです。

本研究室からもスタッフと学生が参加し発表しています。

 


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発表の様子。


 

ALCW2015公式サイト http://www-conf.kek.jp/alcw2015/

CERN LHCで、現在、RUN2にむけての準備が着々と進んでいます。長期間のシャットダウンで、アトラス検出器のアップグレードやLHC加速器の補修などが行われてきました。九大素粒子実験研究室からもアトラス検出器のオペレーションなどで貢献してきました。そして、ついに!先日5日にLHCに陽子ビームを入れ、それが無事回っていることが確認されました。数カ月後には衝突を開始し、データ取得が開始される予定です。ヒッグス粒子に続く新物理の発見に期待ですね!


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アトラス検出器で実際に見られたビームスプラッシュイベント

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アトラス実験,コントロールルームの様子


 

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ATLAS experiment

ATLAS twitter

ILCを含む線形衝突型加速器の研究開発についてのワークショップであるLCWS2014がセルビアのベルグラードにて開催されています!

素粒子実験研究室からもスタッフと学生が参加し発表を行います。

オープニングにはセルビア大統領のトミスラヴ・ニコリッチ氏も登壇したそうです!

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(古浦)

ILCにおいて素粒子を見る”目”の役割を担う巨大装置ILD検出器!
その研究開発の状況を国際コラボレーション間で報告し合う会議 ILDミーティング2014
岩手県奥州市にて開催されています!

当センターからは吉岡が、また素粒子実験研究室より多くのスタッフと学生が参加しています!
地元の歓迎ムードがすごい!

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世界中から第一線で活躍する研究者が日本に集結し、将来検出器の計画を練ります。

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有意義なミーティングになるとよいですね!

(古浦)

ずいぶん更新がご無沙汰になっておりました。。

一昨日の7月19日より3日間、「2014 ILC夏の合宿」が開催されています!

「ILC夏の合宿」とは、ILCを中心に素粒子物理に携わる研究者・学生が一堂に会し、
理論と実験の垣根を越えた情報共有・交換を行う合宿です。
今年は鳥取県にて開催されています。

当センターからは、センター長の川越と吉岡が、また素粒子実験研究室より多くのスタッフと学生が参加し発表を行なっています!

(古浦)

毎回好評のサイエンスカフェ@ふくおか!
第14回の詳細が発表されました!

今回よりついに素粒子物理を飛び出し、広いサイエンスの世界へ乗り出します。

第一弾は、「地震学」!
なんで地震は起きるのか?地震の予測は可能なの?
九大理学研究院附属地震火山観測研究センター長 清水先生をお迎えし、地震の秘密に迫ります。

テーマは素粒子物理から離れますが、今後も当研究室は「サイエンスカフェ@ふくおか」を後援として支えていきます!

主催:公益財団法人九州経済調査協会

日時:11月8日(金) 18:00〜20:00

場所:BIZCOLI 交流ラウンジ (福岡市中央区渡辺通2-1-82 電気ビル共創館3F)

詳細・予約は以下のページから

http://www.kerc.or.jp/seminar/2013/10/science-20131108.html

昨日10月8日の19:45に今年のノーベル物理学賞が発表されました。
受賞者は、フランソワ・アングレール氏とピーター・ヒッグス氏の2名です。

素粒子に質量を与える”ヒッグス機構”を理論的に導いた功績が認められての受賞です。
もちろん決め手となったのはATLAS及びCMS実験におけるヒッグス粒子発見!

九州大学もATLAS実験に参加しています。
この発見についての論文には川越RCAPPセンター長に加え、東城准教授と織田助教(理学部所属)の3名の名前が著者として記載されています。

素粒子物理学部門からのノーベル物理学賞の輩出は2008年の南部先生、小林先生、益川先生の受賞以来になります。
当時と同様、これを機により多くの人に素粒子物理を知ってもらいたいですね!

8月23日にILC立地評価会議により発表されました評価結果について、
地域の皆様への公開説明会が9月19日(木)に九州大学箱崎キャンパスにて開催されます。
詳しくは以下の告知をご覧ください。

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ILC立地評価会議による評価結果に関する公開説明会について (pdfはこちらです)

平成25年9月14日
ILC立地評価会議
共同議長:川越清以、山本均

脊振地域の皆様には、国際リニアコライダー(ILC)計画の推進について、長年にわたり様々なご支援を賜って参りました。市民の皆様には、ILC計画についてのご理解と、脊振地域での実現に向けた応援をいただきました。本当に感謝のしようもございません。ILC立地評価会議は8月23日(金)の記者会見で、ILCの国内候補地として「北上サイトを最適と評価する」と発表いたしました。記者会見で申し上げた通り、脊振地域をはじめとする社会の皆様に評価の内容をきちんと説明していくことが、われわれの責務であると考えております。このたび、ILC立地評価会議による評価結果に関する公開説明会を下記のとおり開催いたしますので、皆様にご案内さし上げます。皆様ご多忙中のところまことに恐れ入りますが、本説明会にご参加いただけますと幸いに存じます。

1. 日時:平成25年9月19日(木)
第1回:13時30分から16時30分ころまで
第2回:17時30分から20時30分ころまで
(第1回と第2回の説明は同じ内容です。)

2.場所:九州大学箱崎キャンパス
旧工学部本館 10番講義室

3. 申し込み:必要ありません。講義室の定員は192名で、先着順といたします。第1回説明会に続けて第2回説明会にご参加いただくことも可能ですが、会場の混み具合によっては、ご遠慮いただくこともございますので、あらかじめ、ご承知おきください。

4. 説明者
川越清以(九州大学) ILC立地評価会議 共同議長
杉山 晃(佐賀大学) ILC立地評価会議委員
高橋 徹(広島大学) ILC立地評価会議委員
宮原正信(高エネルギー加速器研究機構)ILC立地評価会議委員
山下 了(東京大学) ILC戦略会議議長、ILC立地評価会議委員
山本 均(東北大学) ILC立地評価会議 共同議長

5.説明会次第
a) ILC立地評価について
b) 評価の考え方とプロセスについて
c) 評価内容・評価結果について
d) 質疑応答
a)~c)の説明に約90分かかると考えております。その後、d) 質疑応答を行います。
8月の記者会見では、公表できること・公表できないことについて、地域の自治体と明確な合意がとれておらず、わかりにくい説明となった部分がございました。今回は、公表できること・公表できないことについて地域の自治体と合意したうえで、わかりやすい説明を心がけたいと考えております。

6. 問合先
ILC立地評価会議 共同議長 川越 092-642-2536
kawagoe[at]phys.kyushu-u.ac.jp
スパム防止のため[at]の部分を@に変えて送信ください。

8月23日(金)の午前9時30分、東京大学においてILC立地評価会議の記者会見が行われ、「ILCの国内候補地として、北上サイトを最適と評価する。」と発表されました

記者会見では、ILC立地評価会議共同議長を務める川越清以 当センター長より、以下のメッセージが述べられました。

私は、素粒子実験の研究者として、リニアコライダー計画に20年以上取り組んできました。そして、今回の立地評価では、あくまでも中立の立場で、学術的、科学的見地からの評価に徹して参りました。その結果には十分な自信を持っております。今回の評価がまとまったことにより、国際リニアコライダーの実現に向けて、大きな一歩を踏み出すことができたと考えており、重責を果たせたと思っています。

一方で、いま九州大学で教育研究活動をしている身としては、今回の評価結果は非常につらいものでもありました。福岡県、佐賀県をはじめとする地元自治体のみなさま、九州の政界・経済界・大学のみなさま、そして何よりとても多くの市民の皆様のご支援をいただき、脊振サイトの活動を盛り上げていただきました。本当に感謝のしようもございません。今後はオールジャパン体制で計画を進めていくべき段階になると思います。その場合、その中核のひとつをわれわれが担えるよう、今後もさらに活発な活動を続けていくつもりです。

川越清以 (九州大学先端素粒子物理研究センター長)

第13回サイエンスカフェ@ふくおか が、8月18日(日)に開催されます!

今回のテーマは『~ILCに迫る!~

知りたくないの「ダークマター」、知りたくないの「ヒッグス
知りたくないの「隠された空間のなぞ
知りたくないの「素粒子のなぞ」、「宇宙のなぞ
人類史上最大の加速器ILCで何がわかるの?

ILCとはいったいいかなる実験装置なのか、その全貌にとことん迫ります!
今回は、つくばの科学者がILCについて解説いたします。

案内時間
<日時>平成25年8月18日(日) 16:00~ (15:30開場)
<会場>メディカルシティ 天神 7F (福岡市中央区天神5丁目7-7)
<対象>みなさま ※特に知識などは必要ありません。気軽にご参加下さい!
<参加費>無料 ドリンクの持参をお願いいたします C2H5OH (alcohol)も可

講師 プロフィール
藤本 順平 KEK(高エネルギー加速器研究機構 素粒子原子核研究所)

名古屋大学で博士号を取得の後、現在のKEKの前身である、高エネルギー物理学研究所に助手として入所。
当時の主力計画であったTRISTAN加速器を使ったTOPAZ実験グループで研究を行う。
現在は高エネルギー加速器研究機構・素粒子原子核研究所・研究機関講師として、素粒子反応確率計算システム
「GRACE」の開発に従事し、LHC実験、LC実験、SuperKEKB計画における各種粒子反応の精密計算を行っている。

司会 プロフィール
吉岡 瑞樹 博士
九州大学 理学研究院 物理学部門 素粒子実験研究室

東京大学で博士号を取得の後、東京大学素粒子物理国際研究センター、
高エネルギー加速器研究機構(KEK)の研究員を経て、九州大学に赴任。
専門は実験素粒子物理学で、低エネルギー中性子を用いた基礎物理実験を推進するとともに
国際リニアコライダーの実現に向けた開発研究を行っている。